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以前に無断転載についての記事を書きましたが、同じように何かと問題になりやすいことがあったのでそれについて述べたいと思います。
今回は「トレス」についてお話したいと思います。
イラストを手掛けている創作家は特に必見です!
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トレスは悪いこと?イラストをどう描くことが問題なのか
「トレス」という言葉を聞いたことが無い人は少ないと思いますが、念のために意味をお話しておきます。
トレスとは「元の絵をなぞって描くこと」を指します。
例えば絵の上にトレーシングペーパーなどの透けている紙を置いてなぞって描くことや、デジタルだと透明度を高くして上からなぞって描くことが該当します。
またトレス台というトレス専用の器具も存在します。
こんな感じのです↓
さてこのトレスという行為、よく非難されている光景を目にするでしょうが一体何がダメで何がいいのかを詳しく知っておく必要があります。
トレスすることは悪いことでもなんでもない
「トレス」と聞くと悪い印象を受ける人は絵を描かない人を中心にいるでしょう。
しかしトレス行為自体は練習法の一つであり、また絵を描く際のアシストとして何ら問題のないことなのです。
例えば自身の絵を更に上からなぞって描くことや、フリー素材やトレス用素材を元として練習することですね。
描きたい物の特徴を掴む為にもトレスはいい練習法なのです。
トレスだけするのではだめですよ。
しかしながらこのトレスという手法はあまりにも悪い側面が目立ちすぎるあまりにトレス自体が悪く言われがちです。
では次にその悪い側面とはどんなところかを解説していきます。
他人の作品をトレスするのはどうか
トレスが問題になる場合において一番炎上しやすいのが「他人の作品をトレスした作品が販売され、それが発見された時」です。
まず他人の作品を勝手にトレスする行為についてですが、練習の段階で参考としてトレスすることは悪いことではありません。
しかしたとえトレス元作品を表記したとしても公開はしない方がいいでしょう。
練習であろうとトレスをして欲しくないと思っている作者は少なくないでしょうから。
そして「トレスをした作品を販売」という点ですが、それでお金を稼いでいるわけですから正真正銘アウトでしょう。
この他者の作品をトレスした作品を販売しているというケースが次々に見つかってきた結果、トレス行為全体に悪い印象を与えてしまったのです。
また素材をトレスし販売・配布する際には事前に素材がトレス許可を出しているかどうかも確認しておきましょう。
フリー素材といえどトレスが許可されていないケースもあります。
トレスに関する問題に遭遇した時の対処法
トレスの問題というのは他人事ではなく、「トレスしていないのにも関わらずにトレス問題に巻き込まれる」などといったようにそう珍しいことではありません。
トレスの問題と対処法について見ていきましょう。
トレスされているのではないかと感じた時
トレスの許可を出していないのにトレスされているような作品を見かけた時は少し様子を見てくだい。
あきらかにポーズが一緒でもまぐれの場合もあります。
しかしそれが続くことはありえません。
複数回にわたって自身の作品と寸分たがわないポージングのイラストをアップし続けている場合は行動に出ましょう。
自身の作品とトレス疑惑作品の比較、日付、連続性などを揃えて言及しましょう。
トレスしたのでは?と疑われた時
自身の作品についてトレス疑惑をかけられることもあるかもしれません。
その時に言いがかりをつけられて暴言を吐きたい気持ちは十分わかりますが、理性的に話すように心がけてください。
そして自分の作品とトレスしたと疑惑をかけられている作品との違いを明確にあらわしましょう。
すごく高圧的に追及してくる人もいるでしょうが、理性的に話を続けていると自ずとあなたの声に耳を傾けてくれる人の方が多くなります。
そうすることであなたの作品が他の人がトレスでないことを立証してくれることもあるのです。
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販売した自身の作品が他の機会で販売した自身の作品をトレスしたものだと言われた際
すごく長い見出しになりましたが、これは以前の自身の作品のトレスを疑われるということです。
どうやら作品の購入者が「これ前のイラストのトレスじゃね?手抜きか?」とクレームをつけてくるケースがあるようです。
絵を描いている人ならわかると思いますが、イラストを描けば描くほどポーズや輪郭というのは洗練され画一化されていくものなのです。
これは絵だけの話ではないでしょう。
例えばたこ焼きを何個も延々と作り続ければほぼ同じ形と色合いのたこ焼きを焼けるようになるでしょうし、踊りを来る日も来る日も踊り続けるとまるで重ね合わせたように同じ動きができるようになるでしょう。
言うなれば技を極めた達人ゆえの結果であり、手抜きとは全く異なるのです。
しかし絵を描く立場ではない人にとっては「同じようなカタチ=トレスであり手抜き」だと受け取る場合も残念ながらあるんですね。
とはいえそんな場合は謝罪したり譲歩する必要なんてないですよ。
ここでも理性的に「これは達人の成せる業。素人には伝わりづらい」と堂々と宣言してやってください。
さいごに
今回は「トレース」についてお話してきました。
無断トレースかどうかを判断するのは困難なことも多く、まぐれで冤罪のように非難されていたケースも少なくないです。
逆にトレースを立証できずに無断トレースをし続けることを許してしまうこともあります。
繰り返しになりますが、この問題に関わるときはどの立場であろうと喧嘩腰にならないように心がけるのをオススメしたいですね。
気持ちは痛いほどわかりますが、粗暴な言葉は不利にしか働きません。
それではまた次回お会いしましょう。
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